吉野山の中千本は、南北朝時代の南朝後醍醐天皇が皇居として使われた吉水神社や崩御後に埋葬された如意輪寺があり、日本の歴史の中心となった地でもあります。
もちろん実際に訪れてみて、下千本と並ぶ一目千本に相応しい桜の絶景も楽しめたのでこの記事でシェアしたいと思います。
吉野山と下千本については前回の記事にまとめています。
http://kattblog.com/shimosenbon/
中千本とは

中千本は金峯山寺から竹林院あたりまでのエリアとされています。
北側の下千本から上千本へ続く、渓谷の両側に桜が咲き誇り一面がピンク色に染まっている光景に感動することでしょう。
また、中千本は多くの神社仏閣が集まるエリアです。
メインストリートになっている県道15号線沿いには旅館や店が立ち並んでいて、混雑期には国内外の観光客で賑わっています。その街道沿いにかつて南朝の皇居となった吉水神社があります。
さらにメインストリートから少し離れた場所に、後醍醐天皇が眠る如意輪寺があります。

下千本には飲食店や土産物屋が多くあり、柿の葉寿司や葛餅など地元の名産品を味わうことができます。
吉水神社

吉水神社は歴史的な人物と関わりがある神社です。
- 源義経、静御前、弁慶の潜居であった。
- 南北朝時代の後醍醐天皇の皇居であった。
- 太閤豊臣秀吉が花見で吉野を訪れたときの本陣となった場所
元は吉水院と呼ばれて、吉野山を統率する修験宗(しゅうげんしゅう)の僧坊であった。
明治の神仏分離で、後醍醐天皇の南朝の皇居であったことから神社に改められました。
春は桜の名所として、秋は楓の紅葉で境内入り口の鳥居付近が赤く染まります。

蔵王堂から上千本側へ歩いて5分ほどで入り口に着きます。入り口が商店街の中にあるので少しわかりづらい。

最初の鳥居を潜って坂を下ったところに蔵王堂を下から望める場所があります。おすすめの撮影スポットです。

境内への最初の門をくぐった右側に「一目千本」という看板があり、ここから中千本と上千本の桜の美しい絶景を眺めることができます。

境内を入って右側に本堂があります。

吉水神社の参拝方法は「二礼二拍手一礼」と異なり、「二礼 十七拍手 一拝」です。
十七回って・・・めっちゃ多いやん(笑)て思いました。神様が17神いらっしゃるからだそうです。
参拝者が多いと境内には、たくさんの拍手が響きます。

本堂の左には、日本住宅建築最古の書院建築物がありユネスコの世界遺産の一部として登録されている。鎌倉時代初期に生まれた日本式書院建築を知る上でのの重要な遺構となっている。

建物内には義経、静御前の潜居の間があります。

隣には後醍醐天皇の玉座があります。
鎌倉幕府成立に関わった義経と、幕府を倒した後醍醐天皇の住居として同じ建物を使用していたのはちょっと意味深ですね。
これらの部屋を進むと、文化財宝物展の部屋があり義経や豊臣秀吉に関わる展示物を見学できます。
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山579 |
問い合わせ先 | 0746-32-3024 |
拝観時間 | 境内/書院拝観 9:00-17:00 |
拝観料 | 書院拝観 大人600円 |
駐車場 | 無し?(下千本駐車場から徒歩が無難、45分) |
所要時間 | 書院拝観は30分ほど |
備考 | |
公式サイト | http://www.yoshimizu-shrine.com/index.html |
如意輪寺
如意輪寺(にょいりんじ)と呼び、南朝と後醍醐天皇にゆかりがある寺院です。
浄土宗の寺院で、本尊は如意輪観音(にょいりんかんのん)
平安時代の延喜年間(えんぎ)(901年-922年)に日蔵上人によって開かれたと伝えれれている。
南北朝時代に後醍醐天皇が吉野に行宮を定めた際に勅願寺とされたが、京都への帰還が叶わぬまま崩御して本堂の裏山に葬られた。
1346年に、南朝の後村上天皇に仕えた武将である楠木正行が四條畷の戦いに出陣するに際し、一族郎党とともに寺院内にある後醍醐天皇陵に詣で、辞世の歌「かへらじとかねて思へば梓弓なき数に入る名をぞとどむる」を詠んだとされる。正行は当寺本堂の扉に鏃(矢じり)で辞世の句を刻んだとされ、その扉とされるものが今も寺に伝わる。
かっつんは今回訪れることができなかったので、紹介だけさせて頂きます。次は行ってみたい場所です。
住所 | 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山1024 |
問い合わせ先 | 0746-32-3008(9時〜16時) |
拝観時間 | (桜シーズン)8:30〜17:00 (通常期) |
拝観料 | (大人)500円 (中高生)200円 (小学生)100円 |
駐車場 | 乗用車約200台 |
所要時間 | (桜シーズン)8:30〜17:00 (通常期) |
備考 | ※観桜期の大型バスの駐車は要連絡 |
公式サイト | https://nyoirinji.com/ |
アクセスと駐車場
かっつんは下千本駐車場の利用をおすすめします。
交通規制や歩行者が多いため自由に通れない場合があるため。
アクセスと駐車場の詳細は下千本の記事にまとめています。
まとめ
- 中千本は歴史的人物が関わる場所。
- 渓谷の両側が桜でピンク色に染まる。
- 吉水神社、如意輪寺などの神社仏閣がある。
- 吉水神社は源義経、静御前、弁慶の潜居先となっていた。
- 吉水神社は南朝の皇居であった。
- 豊臣秀吉が花見を開いた場所。

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